
本装置は、新たに共用機器としてコアファシリティ機構が共同で産業科学研究所に導入した最新の分子構造解析装置です。
分子の立体構造を決定するための手法として、単結晶X線構造解析は最も強力なツールの一つですが、これまでは最低でも数μm以上のサイズの単結晶を作製する必要があり、解析のボトルネックとなっていました。
今回導入されたXtaLAB Synergy-ED を用いることで、従来よりも1~2桁小さい0.1~1μm サイズの微結晶から、単結晶X線構造解析と同様の原理により分子の立体構造を決定することが可能です。これにより、結晶作製にかかる手間と時間を大幅に削減できます。さらに、わずか0.1 mgの結晶性粉末があれば測定を試みることができるため、収量の少ない天然物等の構造解析にも活用されています。
現在、本装置は2026年3月末まで学内限定でテストサンプルを受け付けております。ご興味のある方は、ぜひこの機会にお試しください。テスト測定のご依頼、装置に関するご質問は、以下のリンクからお願いいたします(要学内ログイン)。